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アイルランドそしてラグビー・至福の2007秋-12 [ラグビー]

スゥイング・ロー・スゥイート・チャリオットに酔いしれる


アヴィニヨンからローカル線(とは、言っても6人掛けの立派なコンパートメント車両だった)に乗り、1時間ほどで海が見えてきた。地中海だぞ列車は、スピードを落とし街並みがぐんぐんと迫ってきた。
何だ、これは。汚い街並みだな。
低所得者層と思われる集合住宅を眺めながら、13時5分終着マルセイユに到着だ。ここマルセイユは、治安がかなり悪いと聞いている。キックオフは、15時。ここからは、地下鉄で4駅ほどの道のりだ。地下鉄の改札口は、白いイングランドのジャージと、ゴールドのオーストラリアのジャージを着込んだサポーター達でごった返していた。全員が乗車券を買うまでに、10分近くかかったな。そして、地下鉄はモール状態。人が乗り込んできてるのに、閉める閉めるドアを。さすが、フランスだわな。
今日の試合は、ベスト8のオーストラリアvs.イングランド
根っからのイングランドファンである私も、もちろん真っ白で胸に赤い薔薇が入ったイングランドのジャージを着こんでいるのだ。試合前、ワールドカップグッズを買うにも、当然の事ながら、一苦労。うう~、大変だったぞ。

イングランドのアップ

席に到着して、しばらくすると試合前のアップが、はじまった。右端の毛髪の薄い選手は、闘将ダラーリオ。
この日は、1番安い49ユーロの席にしたのですが、これが大正解。ゴール裏、前から9列目の非常に良いシートだった


入場し、いきなり円陣を組むイングランド

ラグビーワールドカップとは、かれこれ16年ほど関わってきた。
91年の第2回イングランド大会 
イングランドvs.NZ(オープニング)  日本vs.スコットランド  日本vs.アイルランド
95年の第3回南アフリカ大会  
南アフリカvs.オーストラリア(オープニング) 日本vs.ウエールズ 日本vs.アイルランド
99年のウエールズ大会 
準決勝 オーストラリアvs.南アフリカ   準決勝 フランスvs.NZ
3位決定戦 南アフリカvs.NZ       決勝  オーストラリアvs.フランス
と、10試合ほど生で観戦し。それぞれに、思い出深く、懐かしい。まあ、今まではツアーを作って行っていたので、一応仕事であったのですけどね
今回は、すべて自費でということになります。

国歌斉唱 右側のゴールドのジャージがオーストラリア 左側の白のジャージがイングランド
私が座ったあたりは、8割以上がイングランドサポーター
そんな中で思いっきりGOD SAVE THE QUEENを歌った、気持ちよかったなあ

ラグビーは、メンタルな部分が勝敗をかなり左右するスポーツなので、この国歌斉唱の時の顔つきを見ていると、気合が入りいいゲームになりそうだ、或いは駄目だなとわかるのだ。
予想は、圧倒的にオーストラリアの勝利。なんとか、いいゲームをしてくれよイングランド
さあ、キックオフの笛が吹かれたぞ。

いきなり攻め込むイングランド
この直後、オーストラリアは反則を取られ、イングランドはペナルティ・ゴールを選択


ジョニー・ウイルキンソンのペナルティ・キック
見事に決まった 前回大会の覇者イングランドは、ウイルキンソンの怪我の影響もあり今大会予選プールでの調子は、あまりよくない。でも、流石に世界のスーパーブーツ・ウイルキンソンのキックは、物凄く正確だ。

ラグビーのスタジアムでは、観客は判官贔屓。自国の応援をする時以外は、必ずといっていいほど下馬評の低いチームを応援するものだ。従って、この日のスタジアムは、3割ほどがオーストラリアの応援、残り全てがイングランドの応援だった。少しでも、イングランドに不利な笛が吹かれると、ブーイングの凄まじいこと

ウイルキンソン2本目のペナルティ・キック
この独特のクラウチングスタイルが、ウイルキンソンの特徴だ。綺麗に決まり、前半6点で折り返す。

方や、オーストラリアは、1トライ、1ゴールキック、1ペナルティキックをあげ前半の得点は10点。
絶好のペナルティキックの機会を得たのだが、この時観客席からイングランドの応援歌である「スゥイングロー・スゥイート・チャリオット」の大合唱がおき、プレッシャーになったのだろう、絶好の好機を逃し突き放す事が出来ず
前半 オーストラリア 10点  イングランド 6点
で、折り返した。

ハーフタイムに立ち上がる人たち
 
海外では、このようにハーフタイム中に立ち上がる人々が多い。
試合中は、座ったままなので立つ事により姿勢が変わり
その後の観戦が、楽になるのだ。

まさか、イングランドがここまでやるとは思わなかった。
4点のビハインドだものな。
ラグビーでは、2トライ差(14点)以内で試合を運んでいけば十分に勝機はあるのだ。逆を返せば、3トライ差以上を
つけてないと勝てると確証が持てないのだ。


 
セカンドハーフに突入し、攻めるオーストラリア。しかしながら、固いディフェンスでゴールラインを
死守するイングランド。

ダラーリオも途中出場しさらに鉄壁の防御ラインが出来上がる。そして、ピンチの度に観客席からは、イングランドの応援歌「スゥイング・ロー・スゥイート・チャリオット」の大合唱が、どこからとなく湧き上がりイングランドを鼓舞する。もちろん、私も歌いましたよ。
私が生観戦した最初のワールドカップは、91年のオープニングゲーム、ラグビーの聖地ロンドンはトゥィッケナム。この歌が自然発生される中にいて、震えが止まらないほどの感動を受けたものだ。ラグビーは、普通、ブラスバンドや太鼓などの鳴り物がならず自然発生的に湧き上がる歌や、国名の連呼(これも、各国独特の言い回しがある)で応援するものなのだが、ここフランスだけは例外的にブラスバンドが客席に陣取り、負傷選手が出た時など演奏をするのだ。これもまた、良いものだな。

試合の方は、1点も与えないまま、イングランドがペナルティゴールを得、ジョニーが何なりと決め、
オーストラリア10点 イングランド9点と1点差に追いつく。

これは、いけるぞ

タッチキックを蹴るウイルキンソン
観客席のイングランドサポーター達が、どんどんと盛り上がっていく中でオーストラリアサポーター達は、どんどんと沈んでいく。ラグビーの観客席は、サイドなどなく観客も入り乱れて座っている。歓喜している人の傍らに意気消沈する人。この対比も面白いものだ。サッカーの世界だと、イングランドファンのフーリガンぶりが有名だがことラグビーの世界に限って言えば、そんなことはひとつも起こりえないことなのだ。

これが、不思議だったので
その昔、イングランドのオリンピック委員(サッカーがメイン担当)に聞いたことがある。その答えは、プレイする人そして観客席にいる人の階級が違うからだと教えてくれた。
同じフットボールから派生したラグビーとサッカー。その普及過程に大きな差が出た。労働者階級を中心に広く一般大衆に広まったサッカー、そして頑なにアマチュアリズムを守りプレイする事で報酬を得ない事を美徳とするラグビー。
確かに、階層の違う人たちのスポーツであるな。

だから、ラグビー場では、どこの国でも暴動などおきないのだ。
フランスには、パブの文化がないので味わえなかったのだが
ゲーム前のパブでは、対戦相手のサポーター同士でビールを酌み交わし
「HAVE A GOOD GAME」と別れ
ゲーム後には、またパブで
「いいゲームだったな」と、ビールを酌み交わす
観客も、まさにノーサイドなのだ。
この、ラグビー文化にはまってしまったので
海外でのラグビー観戦は、きっと死ぬまでやめられないだろうな。

試合は、残り10分ちょっとの場面で
イングランドがペナルティキックを得
ジョニーが決め、12対10と逆転。
やったあ

でも、まだ10分もあるぞ
大丈夫かな??
ペナルティゴールでも、ひっくり変える展開
まったく、予測が出来ない。

頑張れ、イングランド!

ノーサイド
おおっ、ノーサイドの笛だ
やったぁああ、観客席は大騒ぎだ。


歓喜のイングランド


意気消沈するオーストラリア、円陣を組む

 
勝利のウイニングラン
トーナメント最中にウイニングランをする珍しい光景。よほど、嬉しかったのだろう。
いやあ、見ているこちらも嬉しかったぞ

それにしても嬉しそうですね。

イングランドサポーターの微笑み
勝利が決まった瞬間、あちこちで握手の輪が広がっていた。もちろん、私も見知らぬ親爺と握手を交わしましたよ。
勝利の余韻を味わいながら、地下鉄の駅に向った。
駅は大混雑で、モールが出来ていた。入場制限をしてましてねホームに辿り着くまでに40分近く掛かったな。地下鉄の中は、「アレアレ・フランス」の声も飛び交う、盛り上がり。この日、フランスはウエールズのカーディフでNZと対戦するのだ。日頃仲の悪いイギリス人とフランス人も、こんな時はフランスを応援するのだな。やっとの思いで、マルセイユ駅に。

戦い済んで陽が暮れる
駅前には、列車を待つ沢山の人達がいた。
18時59分発のTGVに乗り込んだ。このTGVの中でもイングランドのサポーターと大いに盛り上がる。ラグビーの良いところは、見知らぬ誰でもがラグビーという共通の話題でいつまでも盛り上がれる事だ。ただの旅人では、こうはいかない。だから、ラグビーは楽しいのだ。リヨン到着は、20時39分。フランスvs.NZのキックオフは21時。ホテルに直行しテレビ観戦だ。
うわあああああ~、ノーサイド間近でフランスが逆転し勝利を掴んだ。番狂わせの起こりにくいラグビーで、同日に2試合とも大波乱がおきた

続く
ついつい大好きなラグビーなので、文章が多くなってしまった


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コメント 14

maguro-wasabi

“ハーフタイムに立ち上がる人たち”の写真・・・とてもカッコイイです。
by maguro-wasabi (2007-11-23 16:02) 

michan

みんな良い表情してますね~^^
スポーツをやる方も見る方もみんな一緒です^^
私の父はラグビーの選手でした。
幼い頃からテレビで試合を見ていました。
今もテレビでやっているときは、みますよ~^^
by michan (2007-11-23 17:45) 

列車から地中海が見えるところ行ってみたいわ~~♪
ラクビーのサポーターもみんな同色のユニフォームを着て大声援で
応援するのでしょうね。八犬伝さんの熱の入れようが伝わってきます(笑)
by (2007-11-23 20:11) 

八犬伝

TO:まぐろとわさびさん
あまり男性は、フェイスペインティングをしないのですが
この右側の人、顔全体でイングランドの国旗になってますね。
相当、気合が入っていますね(^^)v

TO:michanさん
たしかに、いい顔してますね。
そうですか、お父様がラグビーをなさっていたのですか。
いいですよね、ラグビーは。

TO:ミラクルママさん
そうなんです
あちこちジャージだらけです。
次回は、マルセイユの港周辺をお届けする予定ですが
それは、もう凄い光景でしたよ(^^ゞ
by 八犬伝 (2007-11-24 01:15) 

おお!!熱戦が伝わってきそうな迫力ある写真ですね!!
歓喜のイングランドと意気消沈するオーストラリアが対照的で面白い感じです。
最後の日暮れの写真は穏やかな感じですね~
by (2007-11-24 12:09) 

八犬伝

TO:りすあすさん
まさかの敗退でしたからね、オーストラリアは。
サポーターは、もっとがっかりしてましたね。
なんたって、このあと決勝までのチケットを持っていた人がほとんどでしょうし。
by 八犬伝 (2007-11-24 13:19) 

とんとん

うらやましい!現地で観戦できるなんて!
by とんとん (2007-11-24 15:07) 

うに

ラグビーを愛する人たちは、マナーがあって、和気あいあいで、いいですネ。(^^)
by うに (2007-11-24 18:49) 

maro*

ペナルティキックの瞬間、カッコイイです!
by maro* (2007-11-24 22:02) 

八犬伝

TO:とんとんさん
いやあ、最高でしたよ。
ラグビーは、スタジアムで見るのが1番
風を感じながら、大声援と共に
やめられないですね。

TO:うにさん
そうなんですよ
へべれけに酔ってる人もいますがね
ハーフタイム中のトイレなんて、凄いですよ。
あちこちで、FW戦が繰り広げられます。

TO:maro*さん
ジョニー・ウイルキンソンは世界を代表するキッカーなのですよ。
今大会で、ワールドカップの最高得点を塗り替えていましたよ。
by 八犬伝 (2007-11-25 18:28) 

rugbyhead

 ウィルキンソン選手、おなつかしゅ~ございます。
 2003年のワールドカップの有志以来、このフランス大会くらいでしか、満足な活躍を見たことはないですから。最近もまた、膝の手術をなさる様ですし。

しかし、ラグビーのインテリ層で普及したのはいいのですが、日本ではそれを一流大学→関東の大学、ばかりでラグビーをすれば良い、みたいな格好になって、普及が一向に進まなかったのは、残念で仕方ありません。
by rugbyhead (2008-12-29 20:38) 

八犬伝

TO:rugbyheadさん
そうですね
ジョニーは、03年のワールドカップ以来
怪我もあり
まともな活躍が出来ませんでしたね。

確かに
それは言えますね。
アマチュアリズムを頑なに守り続けたのも
人気凋落の原因ともまりましたしね。
by 八犬伝 (2008-12-29 21:47) 

クロブチ

かなり前の記事にコメントすいません。
ラグビーは僕もやっていたんで、いいですよね。写真みてるだけで、テンション上がってきましたよ。笑
by クロブチ (2009-02-15 21:58) 

八犬伝

TO:クロブチさん
ようこそお運びくださいました。

いいですよねラグビー
ついつい力が入って、見てしまいますね(^^)v

by 八犬伝 (2009-02-15 22:35) 

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